" レザーはEast West、デニムはAntonio " と言われ、オールドデニムをハンドメイドでリメイクしたアーティスティックなデザインはファッション業界だけではなく、ミュージシャンにも愛されていました。
アントニオのデニムを愛用していた有名人で一番に思い浮かぶのが、レゲエの神様ボブ・マーリーです。
ボブ・マーリーはライブツアーのステージ衣装として、またプライベートでもアントニオのデニムを愛用している姿が確認できます。
現在、ボブマーリーが愛用していたアントニオのデニムはジャマイカ、キングストンのボブマーリー博物館に保管されています。
国内では、Shantiiやmashのデザインを手がけた松岡俊介さんが私物で愛用されていました。
松岡さんは間違いなくボブ・マーリーを意識して入手し愛用されていたのだと思います。
何種類ものヴィンテージデニムを解体し再構築することでリメイクし、新しい洋服を生み出していたアントニオはマルタン・マルジェラなど後々ファッションデザイナーにも多大な影響を及ぼしました。
私自身、アントニオのリメイクデニムが好きで30年以上見てきましたが、今回出品させていただいたモデルがパッチワークのバランス、裏地のヴィンテージバンダナ生地、シルエット、そしてサイズが最高の一着です。
左袖の裏には、本物の一点物であることを証明する「ANTONIO GUISEPPE」の刺繍が入っています。
アントニオのリメイクデニムは、作品と言っても過言ではない名作が多く存在しますが、製作された年代が70年代と言うこともあり、シルエットがセブンティーズファッション的で細身の小さなサイズのものがほとんどです。
こちらのように、普通に着用できるシルエット、サイズでデザインが良いものとなると滅多に出会うことはありません。
30年以上探してデザインとサイズが納得いく個体はこれ一着でした。
購入した金額も高額でしたし、一点物ですのでここで手放せば間違いなく二度と入手できないため迷いもありますが、価値をお分かりいただける方に着用いただければと思います。