フランス 1870~1880年代 金箔貼木とペイント
ルイ15世様式とル16世様式がミックスしたナポレオン3世時代の家具です。
ひじ掛けから、脚先までのフォルムはルイ15世様式。背もたれはルイ16世様式です。彫刻のモチーフもその2つのデザインが
施されております。
淡いグリーンとエメラルドグリーンのツートンカラーと彫刻部分は金彩の施された華やかな家具。
150年経たペイントフレームは自然と剥がれ落ちて、その年月を物語っております。
背もたれトップの彫刻は立体的に施されたバラやマーガレットの花の彫刻、その下にリボンが添えられて。
直線的な背もたれの左右、足元周りのフレームや脚の付け根部分はルイ16世様式で見られる細やかな彫刻が施されております。
カービングした脚やアカンサスの彫刻のある、ひじ掛けは優雅な印象のルイ15世様式。
職人の手間と高度な技術の詰まった装飾家具は、この時代ならではの家具作品です。
フレームのカラーに似た配色の唐草模様のシャガード生地。角度によって光が反射して高級感ある生地。フレームと相まって華やかで豪華な印象です。
状態良好な生地は近年に張り替えられたものかもしれません。
生地は一本一本鋲で止められた、手間のかかった高級感ある仕上げ。
ペンキや金彩の剥がれたアンティークならではの本物の質感もとても魅力。
はるか昔、シャトーの一室に飾られていたことを物語る、細やかな彫刻のが美しいソファ&チェアです。
お揃いのチェアが2脚ございます。
サイズ 幅134㎝ 高さ96㎝ 奥行70㎝ 座面高42㎝