リム内径が大きくなるにしたがって数字も大きくなる番号の体系で、リム内径とカップの深さの他に、リムの形状とバックボアの形状まで大別できる優れたラベリングです。
「11」は当時ヤマハのトランペットを購入すると付属していたマウスピースで、もっとも標準的なサイズとされていましたが、プロ奏者にも愛用者のいる完成度の高いマウスピースです。
サイズ的にはV.バックだと7Cに相当する、扱いやすいリム内径になっています。
現在ヤマハのトランペットに標準で付いてくる11C4や11B4よりも、この古い「11」の方が良いと言う方も多いようです。学校の吹奏楽部にも以前はよく置いてあって、中高生でヤマハの「11」を使って上手にトランペットを吹いていたのに、V.バックの状態の良くない7Cに変えさせられて調子を崩しているのを見かけることがありました。
ややフラット気味でやや幅広なリムは、長いフレーズや長時間の演奏でもバテにくい優れた形状になっています。
リムのトップ(頂点)がわずかに外側寄りにあって、唇が自然と中央に集まるような絶妙なデザインのリムです。
高音域の出しやすさと唇のコントロール性を兼ね備えた良いリムです。
リムからカップにかけて落ちる部分に、ちょうど良い感じで絶妙なエッジがあります。
高音域や、唇にややプレスした時に適度に引っかかる感じで、高音域の演奏しやすさと長いフレーズでもアンブシュアをキープできる素晴らしい仕上げになっています。
またリムからカップにかけて、やや「えぐり」が入っていて、リムのサイズ以上に音量や音色が豊かになるよう、カップの容量を増す配慮もなされています。
カップは美しいボウル型にデザインされていて、音色がキンキンしない点も好ましいです。
バックボアはやや広めになっているようです。
マウスピースのバックボアは、吹奏感、音色、音程などに非常に影響のある部分ですが、目で直接確かめにくいので軽視されがちです。
広く使われているCカップのマウスピースはバックボアがやや狭めのものが多く、鼻が詰まったような音色で残念に思うことがよくあります。
この「11」は抵抗感がオープンすぎない程度に広めのバックボアで、豊かな音色と正確なイントネーション(音程)が得られます。
シャンク先端部分は薄く繊細に仕上げられています。
輝かしいサウンドと唇のコントロールがしやすいバランスの良いマウスピースで、トランペット初心者の方から上級者の方まで、またクラシックからジャズ、ポピュラーミュージック、吹奏楽までどんなジャンルの音楽の演奏にも適していると思います。
豊かで倍音が多く含まれているような、魅力的な音色がします。
V.バックのマウスピースや、ヤマハの11C4、11B4がどうもしっくりこないと感じている方にもぜひ試していただきたいです。
全体に非常に良い状態を保っています。ところどころ極わずかな小キズが見受けられますが、ほとんど気になりません。使用された形跡はほとんどなく、製作から半世紀も経っている点をふまえると驚異的なコンディションです。
全体の銀メッキの状態も非常に良好で、美しく光り輝いています。
マウスピースの表面とカップ内からバックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のまったくない清潔な状態にしてあります。
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基本的にはポストに投函されるようですが、ポストに入らない場合は配達員の方からの手渡しになるので安心です。
上手く緩衝材を使いますので、厚み3cm以内での梱包でもまったく心配なくお送りできます。
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