JRC NJM2082D
音は引き締まるが、やや硬く質感はドライであるのが欠点。輪郭ははっきりしても高音も充分に繊細だが、淡白で硬質。SN比が多少低め。20Vの高SR、初段FET入力回路。(総合点70)
JRC 2114D
柔らかな雰囲気が持ち味。締まりは甘くコントラストが弱い。輪郭はぼやける。解像度、低域の分解力などが緩い。(総合点60)
JRC 4580DD
輪郭はなめらかに丸くなるが、透明でレスポンスは良好。低域はウォームで太く、バランスは中音が充実。高域の精度は甘いが、総合的には楽しめる綺麗な音。ボーカルに適している。初段はトランジスタ入力、SR5V。(総合点76)
JRC 5532DD
帯域バランスは中低域に偏るローバランス調。厚く力があり透明度は良好だが、抜けは良くない。SN比は充分に高いがレンジが狭い。初段トランジスタ入力
SR8V、高出力電流タイプ。(総合点72)
JRC 4558DD
高解像度、ハイコントラスト、高SN比で大変明確に音を表現。混濁が少なく、輪郭をはっきり表現、透明度が高い。低域は引き締まり分離がしっかりしている。一定したバランス、帯域も充分に広い。入力差同回路にPNP型ローノイズ・トランジスタを採用、抵歪、広帯域化。SR2.2V/uS。これは抜群のCP。
(総合点80)
BB OPA2134PA
バーブラウン製。透明でニュートラルなバランス。音は厚くややなめらかなさのある音質。コントラストや輪郭の精度は4558Dの方が上だが、質感のクォリティは高い。レスポンスに優れ、高域は伸びるが多少細く、ダンピングも弱い。初段FET入力、抵歪、20Vの高SR。(総合点74)
BB OPA2604AP
この方が音は締まり解像度が高くコントラストがしっかりする。正確で輪郭がはっきりして立ち上がりが良いが、4558Dに比べ高域の解像度が弱く質はやや粗い。初段FET入力、超抵歪、25Vの高SR。(総合点76)
MUSES 8820
中高域のクォリティは多少粗いが、鮮明な傾向が特色。解像度は4558Dに近く透明度も高い。音は引き締まりコントラストが高いが輪郭はやや辛口に立つ。切れの良さや低音の厚くダイナミックな表現が魅力。帯域は充分に広い。初段はトランジスタ入力、SRは5V。(総合点78)
MUSES 02
広帯域、高SN比ですっきりした音。コントラストが高く輪郭をはっきり描き正確な表現。低音は引き締まりダイナミックで分離がいい。特に高域特性に優れ繊細で精度が高く混濁が少ない。ボーカルはニュートラルで音像がくっきり明確だ。抵歪で高SN比。初段はトランジスタ入力、リード端子はOFC(無酸素銅)、SR5V。高音質オペアンプ。(総合点86)
MUSES 01
高速レスポンス、コントラストが高く高解像度、高SN比、抵歪、Dレンジが大きくトランジェントに優れる。02の傾向の延長にあるが、さらに性能を強化した抜群の表現力。低域は分離良く引き締まる。高域は02よりもさらに繊細で純度が高い。にじみ、濁りくもりが極めて少なくオペアンプとしては大変斬新な性能、クォリティが高い。初段はJ-FET入力、SR12V。リード端子はOFC。(総合点90)
JRC NJM4556AD(/改 搭載品)
輪郭はなめらかに丸くなるが、低域はウォームで太く、バランスは中音が充実、4580DDと同じ傾向の音。若干4580DDよりは澄んでいる気がするが、高域の精度は甘い。総合的には楽しめる綺麗な音。ボーカルに適している。初段はトランジスタ入力、SR3V。(総合点72)