V.バックのマウスピースは近年たびたび値上げが続いていて、2023年7月には再度大幅に値上げされました。
現在、定価 10,450円で販売されていますが、今後さらに値上げが続く可能性も十分あります。
ややフラットぎみのリム形状で、高音域や長時間の演奏でもバテにくいです。
豊富なV.バックのラインナップの中でもフラット気味なリム形状は意外に少ないので貴重な形状です。
リムがフラットすぎてコントロールしにくくなる窮屈な感じまではいかないので、いろんな意味でバランスのとれた素晴らしいリムだと思います。
カップは標準的なCカップで、他の多くのマウスピース製作者が規範とする伝統あるデザインです。
スロートの入り口付近(ショルダーと言われることもあります)は、わずかですが広めのデザインになっています。これによって高音域の出し易さと音色の豊かさを損なわない、ややダブルカップ気味な形状が特徴です。
V.バックの「〜C」のつく型番は、標準的なNo.10という番号がつけられたスタンダード・バックボアが採用されています。
サウンドは輝かしく存在感のあるV.バックの長所が最も出たようなもので、大編成の中の演奏でもひときわ目立つ音色で響かすことができます。
息を柔らかく入れれば温かくふくよかな音色を出すこともできて、一つのマウスピースで多様性のあるサウンドを駆使できます。
3Cは特に高音域の出しやすさでは定評のある型番で、小さすぎないリム内径でリップの操作もしやすく、長いフレーズやハードなコンサートでの持久力にも貢献できる数少ないマウスピースの一つだと思います。
クラシックからジャズ、ビッグバンド、ポピュラーミュージック、吹奏楽まで、演奏する音楽のジャンルを問わないオールマイティなマウスピースです。
多くの世界的なスタープレイヤーも愛用してきた型番で、アルトゥーロ・サンドヴァル氏、故ルー・ソロフ氏、クラシックでは元ボストン交響楽団奏者でエムパイヤブラスやソリストとしても活躍し、2015年に63歳で惜しくも逝去した故ロルフ・スメドヴィック氏が長年に渡って愛用してきたりと、枚挙にいとまがありません。
また2021年4月に惜しまれつつ74歳で逝去された日本のスタジオプレイヤーの雄、数原 晋さんもBACHの3Cを長年愛用されていたようです。
全体に非常に良いコンディションです。ところどころ極わずかな小キズが見受けられますが、ほとんど気にならない程度のものです。全体の銀メッキの状態も非常に良好で、美しく光り輝いています。
リム、カップから、スロート、バックボア、シャンク先端にかけて、精緻で美しく仕上げられています。
マウスピースの表面とカップ内からバックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のまったくない清潔な状態にしてあります。
トランペットのマウスピースは世界中の数多くのメーカーから発売されていて、種類も数え切れないほどあって選ぼうにも途方に暮れてしまいます。
そのような中でも1928年にニューヨークのブロンクスに工房を開いてから90年以上、常に世界のトランペットマウスピースのスタンダードであり続けるのがヴィンセント・バックのマウスピースです。
他のメーカーに浮気しても、結局V.バックのマウスピースに戻ってくる、という話は古今東西たくさん聞かれます。
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基本的にはポストに投函されるようですが、ポストに入らない場合は配達員の方からの手渡しになるので安心です。
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